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ガスマスクというと、近年ではフェティッシュファッションとしてだけでなく、コスプレやスチームパンクなど他ジャンルでも重要なアイテムとして位置づけられるようになりました。ですが、知りたくてもなかなか知ることができない情報が多いアイテムでもありますので、その種類や選び方、そして購入などをまとめました。なお、ラバーマスク/フードにつきましては、こちらのページで触れておりますので、合わせてご覧ください。
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- ガスマスクの種類と入手
ガスマスク本体の種類とその入手先などについてまとめています - ガスマスクに付けられるアクセサリーの種類と入手
ガスマスクフィルターやガスマスクホース(チューブ)などのアクセサリーの種類と入手先についてまとめています - ガスマスクの改造
比較的簡単に行えるガスマスクの改造法についてまとめています
1.ガスマスクの種類
1-1.ノーマルガスマスク
ガスマスクといっても千差万別で様々な種類がありますが、その種類を大別しますと次のようになります。- ガスマスク
- 顔全体(いわゆる通常のガスマスク)
- 民間用
- 軍用
- 鼻・口
- 麻酔マスク
- 防塵マスク
- 他
- 頭部全体(ヘルメットタイプのガスマスク)
- 鼻のみ(麻酔マスクの一種でこのタイプが存在)
- 家畜用(馬用、犬用が過去に存在)
- 顔全体(いわゆる通常のガスマスク)
1-1-1.参考:各国の軍用ガスマスクを調べられるサイト
Gasmask Lixikonhttp://gasmasklexikon.com/
世界各国のガスマスクが、ほぼ網羅されていますので、色々と目で見て楽しめます。手持ちのマスクを調べたり、各国のガスマスクを知るには最適のサイトです。
1-2.改造ガスマスク
ノーマル仕様のガスマスク以外に、改造が施されたタイプも存在します。- 改造ガスマスク
- スタッズの有無
- フードの有無
- ハーネスの有無
- レンズ部のサングラス化
- 給排気系のワンウェイ化
- キャラクターを模したもの(動物タイプのガスマスクなど)
- 他(ガスマスク風のマスクなども含む)
見栄えをハードにする「スタッズの有無」、頭部との一体感を強めるための「フードの有無」や「ハーネスの有無」はわかりやすいかと思うのですが、着用者の表情を見えなくする「レンズ部のサングラス化」を行ったもの、そして呼吸管理・抑制を行うための「給排気系のワンウェイ化」などがあり、見栄えのための改造や(主にプレイ向けの)実用上の改造を施したものなど、ベースとなったガスマスクがなんであるかすらわからなくなるほど改造を施してある例もあり、こちらも様々なタイプが存在します。
2.ガスマスクの選び方
2-1.ノーマルガスマスク
レンズの形やフィルターの装着位置によってかなりの種類が存在するため、選択の幅が非常に幅広くあります。レンズの種類には、丸型レンズを2つ配したもの、三角レンズを2つ配したもの、鼻から上を1枚のレンズ(バイザー)で覆っているものなどがありますので、目指すスタイルによってレンズの形を選ぶとよいでしょう。
フィルターの位置には、着用時に左側に装着するもの、中央に装着するものがほとんどですが、稀に左利き用として着用時に右側に装着するものもあり、さらに左右両方に装着するものや、ホースの先に装着するもの、そして内蔵されているものまであります。
フィルターを装着しない場合は大きな選択ポイントとはならないかと思われますが、フィルターをつける前提では、どの位置が好みかで選ぶとよいでしょう。
なおフィルターそのものもある程度の重さがあるため、首にかかる負担も考慮にいれるほうがよいでしょう。
またサイズですが、子供向けの特別なサイズ以外は、通常はS/M/Lの3サイズが存在しますが、各ガスマスクによってサイズの表記が全く異なるため、購入時に試着するほかないのが実情です。ですが、実際のところ、かなり各サイズともに対応幅が広いため、大きな問題となることはあまりないでしょう。
2-1-1.軍用ガスマスクの注意点
改造のないノーマルのガスマスクを選ぶ際は、大きな注意点が1つあります。顔全体を被うタイプのガスマスクの軍用タイプは、軍需物資という位置付けもあり、一部を除きどこかに小さなキズがわざとつけてあるか、またはファッションとしてではないガスマスクとしての本来の使用法ができないように何らかの不足物やちょっとした問題があることがあります。見えないところに切り込みがいれてあり、それをあとから補修してある場合や、フィルターがすでに使用済みとなっているものなどです。
第二次大戦中やその直後のものなど、かなり古いものの場合はこれに当てはまらないものもありますが、選ぶ際はぜひ注意していただきたいポイントです。
また、基本的にフィルターやガスマスクはどのガスマスクでも装着できるようにほとんどの場合に吸気ポートに互換性がありますが、一部例外として装着できないタイプ(英国軍のC-3ガスマスクなど)がありますので、事前に調べておくことをオススメします。
2-1-2.工業用ガスマスク
工業用ガスマスクは国内にメーカーが存在(興研など)し、また海外メーカーでも日本支店が存在(3Mなど)していることから、比較的目にするタイプのガスマスクです。工業用ガスマスクには、次のような様々なタイプがあります。
- 防塵マスク・・・ダストなどから身をまもるタイプ
- 防毒マスク・・・毒性のある気体から身をまもるタイプ
- 送気マスク・・・空気を外付けファンでホースを通しマスクへと送り呼吸するタイプ
- 空気呼吸器・・・空気をエアタンクからマスクへと送り呼吸するタイプ
など
2-2.改造ガスマスク
改造ガスマスクを選ぶ際もノーマルガスマスクを選ぶ際とほぼ同じなのですが、改造の方向性が千差万別であるため、より用途に沿ったものを選ぶ必要があります。2-2-1.スタッズ付きのガスマスク
スタッズ付きのガスマスクの場合、他に着用する衣服を破損する可能性もあるため、注意が必要です。特にラバーやPVC(エナメル)ですと、最悪の場合、裂けたり、穴が開いたりする可能性があります。そのため、先端の尖っているスタッズではなく、丸みを帯びたスタッズが打たれているものを選ぶと良いでしょう。2-2-2.フードやハーネス付きのガスマスク
ノーマルガスマスクとは異なり、このタイプの改造ガスマスクはサイズ感がかなり重要になってきますので、ご自分の頭部の各サイズを把握しておくとよいでしょう。特に頭囲(鉢巻をする箇所のサイズ)と首回りの太さを測っておくことをオススメします。2-2-3.レンズ部のサングラス化
ノーマルガスマスクでは、特殊部隊用のガスマスクを除き、無色透明なレンズが使用されています。そのため、着用者の表情などが外から見えてしまうことにもなるため、それを回避したい場合はこの加工がされているものを選ぶこととなります。この改造そのものはさほど難しいものではないため、別途ガスマスクの改造をまとめる際にご紹介予定です。
2-2-4.給排気のワンウェイ化
呼吸抑制(呼吸制限)や呼吸管理を行うためにリブレスバッグを装着し、呼気を再度吸気する場合には必須の改造です。残念ながら、この改造を行ったものはほとんどみられないため、後述する特定のショップで販売されているガスマスクを購入するか、自分で改造する必要があります。こちらの改造については、比較的簡単に行えるガスマスクもありますので、上記と同じく別途ガスマスクの改造をまとめる際にご紹介予定です。
2-2-5.キャラクターを模したもの
キャラクターを模したガスマスクで有名なものに、動物タイプのガスマスクがあります。馬やピューマ、ジャッカルが有名で、現在のところ後述する1社のみが制作をおこなっています。2-2-6.他のタイプのガスマスク
ガスマスク風に見えるものの、見た目だけがガスマスクのようになっているマスクです。サバイバルゲームで使用する比較的安価なタイプからレザーで作られたアート作品に近い高価なものまで存在しますが、この記事の趣旨とは少々はずれるため、購入可能ショップの紹介のみに止めます。3.ガスマスクの入手
ここではどういったところでガスマスクを買えるのかを触れていきたいと思います。
ですが、まずはどれでもいいから入手したい場合は、国内で探して入手されるのがいいでしょう。
他にフェティッシュ系ショップでガスマスクの入手は可能ですが、一般的にミリタリーショップなどで購入するよりも高価となりがちですので、そこはご注意ください。
海外からの入手先としては、ebayなどのオークションや、日本と同じくミリタリー系ショップ、そしてフェティッシュ系ショップが挙げられますが、海外からの購入時にはいくつかの注意点があります。
一例をあげますと、ebayでガスマスクを落札した場合やショップで購入した場合、日本の税関から連絡がくる場合があります。これは1995年にあったオウム事件などテロの可能性を考慮したもので、ガスマスクの使用用途などを聞かれる場合がほとんどです。
また、そもそも日本向けに発送すらしてもらえない場合すらもあります。これは禁輸品に引っかかる可能性があるためとお考えください。
いずれにしても海外から購入する際は、面倒でも事前に問合せを行った上で購入されることをオススメします。
3-1.国内で入手
国内では、まずはミリタリー系ショップやヤフオクなどのオークションが入手先として真っ先にあがる入手先と思われますが、市場に流通する数がかなり少ないこともあり、一部のモデルは市場でみかけるものの、それ以外はほぼ全く見ないといったことも起こりえるのが特徴です。ですが、まずはどれでもいいから入手したい場合は、国内で探して入手されるのがいいでしょう。
他にフェティッシュ系ショップでガスマスクの入手は可能ですが、一般的にミリタリーショップなどで購入するよりも高価となりがちですので、そこはご注意ください。
3-2.海外から入手
ガスマスクそのものの購入は、さほど難しいものではないのですが、欲しいタイプを購入となると国内だけでなく海外からの購入も視野に入ってきます。海外からの入手先としては、ebayなどのオークションや、日本と同じくミリタリー系ショップ、そしてフェティッシュ系ショップが挙げられますが、海外からの購入時にはいくつかの注意点があります。
3-2-1.輸入時の注意
ガスマスクは軍需物資の扱いとなってしまうため、明らかに改造されたもの以外は何らかの制限があると考えてください。一例をあげますと、ebayでガスマスクを落札した場合やショップで購入した場合、日本の税関から連絡がくる場合があります。これは1995年にあったオウム事件などテロの可能性を考慮したもので、ガスマスクの使用用途などを聞かれる場合がほとんどです。
また、そもそも日本向けに発送すらしてもらえない場合すらもあります。これは禁輸品に引っかかる可能性があるためとお考えください。
いずれにしても海外から購入する際は、面倒でも事前に問合せを行った上で購入されることをオススメします。
3-3.ガスマスクホース(チューブ)やフィルターなどの入手
ガスマスクホース(チューブ)やフィルターなどの入手については、「ガスマスクに付けられるアクセサリーの種類と入手」ページにて詳しく触れていますので、そちらをご覧ください。4.入手可能なショップ
4-1.国内ショップ
国内では前述のとおりミリタリーショップを含めると膨大な数となるため、ここでは改造ガスマスクが入手可能なショップをかいつまんで紹介します。For Your Pleasure
http://www.foryourpleasure.jp/原宿・表参道に路面店を持つショップ。
クリスタルが散りばめられたものなど、ファション系に近いガスマスクを取り扱っています。
St. FeLair
http://st-felair.com/今は亡きAZZLOの雰囲気を残すオンラインショップ。
ノーマル、改造問わず、様々なタイプのガスマスクを取り扱っていますが、特にフェティッシュでビザールなタイプのものを幅広く扱っています。ただし欠品しているものも多いため、時間はかかるものの取り寄せも可能となっています。
4-2.海外ショップ
路面店を持つショップもありますが、ここではオンラインショップのみに絞ってご紹介します。Black Style
http://www.blackstyle.de/Fetish-Style.infoで度々紹介しているBlackStyleですが、ガスマスクに付いても一通りのものが用意されています。
ノーマルのガスマスクだけでなく、改造ガスマスクや麻酔マスクも扱っており、アクセサリー類も充実しています。ゴーグルや各種コネクターやガスマスク用ホースなども扱っています。他の商品も豊富で納期も早いのがありがたいお店。
Rubber Eva
http://www.rubberevashop.com/こちらもFetish-Style.infoで度々紹介しているRubber Evaですが、ガスマスクや麻酔マスク、ゴーグルやチューブ類も揃っています。
ガスマスクは改造系のもので、フード付きやネックコルセット付きのものまであり、また麻酔マスクは単体だけでなくハーネス付きやフード付きなど、フェティッシュなタイプを取り扱っています。
Studio Gum
http://www.studiogum.com/言わずと知れたビザール系マスクの大御所です。
改造ものとオリジナルものがかなりの種類作られており、その独特の容姿から様々な媒体でとりあげられています。ただ発送までにかなりの期間がかかるのが難点です。
Rubber Shop
http://rubbershop.net/改造系ガスマスクとアクセサリーのみを扱うショップ。
ホースやリブレスバッグ、コネクターなどもあり、自作する際にもかなり役立つのですが、ebayで販売しているのが難点。
Wild Gasmasks
http://www.wildgasmasks.com/動物系ガスマスクをリリースするほぼ唯一のショップ。
馬、ピューマ、ジャッカルの3種類があり、さまざまなオプションも用意されています。
Rubber’s Finest
http://www.rubbers-finest.com/ガスマスクといっていいのか微妙なところではありますが、チューブでスメルバッグと呼ばれるバッグに繋げられるオリジナルのガスマスクも作っています。
非常にスタイリッシュでカッコいいのですが、かなり高価なのが難点です。
Bob Basset
http://bobbasset.com/アート系のレザーマスクを制作・販売しているスタジオ。
過去にはGIVENCHYのビジュアルに使用されたりするなど、かなりアート性が高く、また高価なものが多いのも特徴です。
ガスマスクと銘打ってあるタイプでも、見た目がガスマスク風となっているだけで、実際のガスマスクとは異なるため注意が必要です。
ガスマスクに付けられるアクセサリーの種類と入手
ガスマスクの改造方法
2016/07/24 一部文言を修正
2016/07/19 説明の追加と一部文言を変更
2015/08/15 麻酔マスクの画像を追加
2015/08/14 現在に則した情報へと大幅に加筆修正
2016/07/19 説明の追加と一部文言を変更
2015/08/15 麻酔マスクの画像を追加
2015/08/14 現在に則した情報へと大幅に加筆修正