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モードとフェティッシュファッション
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昨年あたりから、著名なファッションデザイナーでもフェティッシュファッションのテイストを加えたコレクションが多く発表されるようになってきました。出来る限りFetish-Style.infoでもとりあげてきましたが、こちらをみていただくとおわかりいただけるように、従来のファッションへのアクセント代わりとして使われている場合もありますが、フェティッシュファッションをそのままモード、ハイファッションの世界へと持ち込んだと思われる例が多いことがおわかりいただけるかと思います。
フェティッシュファッションというと、その独特の素材やスタイルというのが特徴に挙げられ、英語版Wikipediaのfetish fashionの項目にも次のように記述されています。(残念ながら日本語版Wikiには、まだその項目がありません・・・)
なるほど、まさにその通りといった定義付けですね。確かに、ほんの15年20年前までは、ラバーやPVCといえば、赤や黒、そして白といった非常にベーシックなものしかほとんど見かけられなかったですし、そのことから考えれば、様々なシチュエーションに合わせてカラーリングやコーディネートを考えたりすることが難しかったといっても過言ではないでしょう。Fetish fashion is any style or appearance in the form of a type of clothing or accessory, created to be extreme or provocative. These styles are not usually worn by the majority of people on any regular basis….
(抄訳)フェティッシュファッションとは、極端もしくは(性的な)挑発を意図して製作された、ある種の衣服またはアクセサリーを使用したファッションスタイル、またはその外観のことをいう。このファッションスタイルは、常時一般的に着用されるものではない。…
実際、80年代終わりから90年代前半にかけて流行したボンデージファッションでは、多くがその語のもつイメージとも相まって黒が基調とされていましたが、ここ最近のものでは基調となるカラーとして黒や赤は見られるものの、非常にカラフルなものが散見されるようになりました。
これは「極端もしくは(性的な)挑発」のいずれかを余り意図していないことにもつながり、ハイファッションとフェティッシュファッションとの間に存在していた大きな違いを打ち消しているものと考えられます。とはいえ、その双方を消すことはせず、適度にそのテイストを残しつつハイファッションへと持ち込んでいるところをみると、新たな分野を開拓しようとしているようにも見えます。
不思議なことに、著名なファッションデザイナーのフェティッシュファッションへの歩み寄りと同時に、フェティッシュファッション界のデザイナーのハイファッションへの進出という現象もみられ、昨年から始まったと思われるこの傾向が今年、そして来年へとさらに大きな動きになるのではないかと思われます。もしかすると、後年になって2010年代に新しい分野が生まれたとされるのかもしれません。
これまで同様にこれからもFetish-Stye.infoではフェティッシュファッションに関わる情報をお伝えしていきますが、ハイファッションでのフェティッシュファッションへの動きも追っていきます。ぜひこれからもご覧ください。よろしくお願いします。